2001年11月号

愛こそすべて

〜秋晴れのもと、過去最高の261名が献血〜

 10月12日(金)10 時、無垢な思いは必ず天に通じるのか、「観劇例会」「クリーン津清掃奉仕」に続き、この日も見事な秋晴れ。絶好の献血日和の下、三クラブ合同街頭献血が、津サティ時計台広場にて実施されました(16 時半まで)。会員自身は、年齢制限超や薬の服用などの理由で献血できない人が多いのですが、その分、多方面に声をかけていただき、261名(三クラブ合計)の方から献血をいただきました。ご協力有り難うございました。四献・保健奉仕委員会の皆様、お疲れさまでした。
 余談ですが私、この8月に初めて成分献血を経験いたしました。場所は桜橋の血液センター。時間は 分と長いのですが、その間、適度にリクライニングされたベッドに横たわり、備え付けの小型TVと耳元の内臓スピーカーでビデオを楽しんでいれば、珈琲などお好きな飲み物を看護婦さんが持ってきてくれるという、至れり尽くせりの対応です。ビデオは同センターの在庫から好きなものを選べるのですが、私の場合「地獄の黙示録」という戦争映画を選んだのは大失敗。ミリリットル単位の献血をしている目の前で繰り広げられるリットル単位の流血映像には、虚しさを感じずにはいられません。戦争の愚かさを痛感する良い機会ではあったけど。
 皆さんも、健康で多少の時間がある方は是非、成分献血にもご協力下さい。
 さて、献血受付スタッフとして数名を現地に残したまま、 時 分からは本例会のスタートです。
 基本的な例会プログラムの後は、武内病院・加藤廣海先生による講演が行われました。演題は「泌尿器科医のよもやま話」。先生は「下ネタ」とおっしゃっていましたが、医学的見解に裏打ちされると、下ネタもここまでアカデミックに聞こえるものかと感銘いたしました。昨年来、「例会中私語が多い」と先輩Lから指導を受けることが多い当クラブ会員も、全員、未だかって見せたことの無い集中力で聞き入っていました。 講演の性質上、詳細の報告は割愛させていただきますが、「空想と摩擦」という先生の言葉をもって総括させていただきます。ちなみにこういう話を聞くとき、男性はどうしても股間に対する防衛本能が働き、足を組んでしまうのですね。ほぼ全員が足を組んで聞いている光景は、講演の内容同様に面白いものでした。
 この講演で得た知識を今後の生活にどう活かすかは個人の自由ですが、「クーリッジ効果」だけは試してみようなどと思わないように。献血もSEXも愛あればこそです。
                    (報告:長谷川信)

津ライオンズクラブ
久々の団体優勝

〜五クラブ懇親ゴルフ〜

 11月14日行われた五クラブ懇親ゴルフは快晴の白山ゴルフクラブで開催。優勝こそ久居LCのL別所幹事にさらわれたものの上位15位内に津クラブが10名を占め、団体で優勝。さすが担当クラブの面目を発揮した。
 さっそく、二位入賞のL上田の獲得した伊勢エビを肴に美酒にひたった。
 次回例会は12月8日(土)・フェニックスリゾートで行い、その後忘年会。多数のご参加を!

ライオンを創ったこの一冊

設問:貴方にとっての「一冊の本」と言えば何ですか?
最も感動した本、ひとに薦めたい本、何故か忘れられない本、自分を変えた本、など何でも結構です。

【「徳川家康」山岡荘八著】
 回答者 人中、伊藤雅朗会長、L海野弘史、L小菅健司、L行方正臣の4名がこの本を挙げています。山岡荘八の全 巻にもおよぶ超長編小説。よくぞ読破されました。家康に負けない粘り強さに感服します。「辛抱、地固め、将来への布石」に経営の真髄を読み取られたのでしょうか。
 L黒田晴は、家康に先がけて天下人となった豊臣秀吉の「太閤記」を挙げています。
 【司馬遼太郎と松下幸之助】
 複数のLから回答があった作家。L菊山三千郎は、明治を厳しくも楽天的に生きた三人の生涯を描く「坂の上の雲」を、L宮田太郎は、幕末の風雲児を描いた「竜馬がいく」を挙げています。
 L宮木三郎は、自分を戒めるため、と「一日一話(仕事の知恵、人生の知恵)」を挙げ、L山路行雄も松下幸之助の本としています。
 【聖書】
 「私はクリスチャンではないが、 才の時、牧師に薦められ、聖書をもとに説教を受けた」とのことで、L加藤徹夫は「聖書」を、またL岩崎紀玖史は、薦めたい本として、阿刀田高著「旧約聖書を知っていますか」を挙げています。
 【世界の大作・名作】
 L赤塚高之は、ロマン・ローラン作「ジャン・クリストフ」を挙げています。芸術家として不屈の気迫をもって真実に生きた人間像は、勇気と指針を与えてくれるヒューマニズムです。
 L中川治夫は、東洋が生んだ大作「三国志」を挙げています。この歴史物語を貫く「”人に対する誠の心”が、現代人に欠けていると思う」と説いています。
 【少年時代の本】
 中学2年の夏休みに教師に勧められ感想文を書いた「銀の匙」(中勘助著)を、L藤波健一が、また「中学生の自分にとって初めて”政治”のことを考えさせてくれた本」として、 年安保闘争に倒れた樺美智子の遺稿集「友へ」を、L中西昭彦が挙げています。
 L飯田章は、小学校5年生のときに読んだ、少年少女文学全集の中のデュマ作「厳窟王」を挙げ、「冤罪で絶海の孤島の監獄に閉じ込められ、一夜にして頭の毛が白髪に変わってしまう恐怖と戦いながら、なお望みを失わず苦難の末に脱獄し、自分の人生を生き抜くモンテクリスト伯。不屈の意志と強靱な生きる姿は、子供心に強く焼き付き、自分の人生の原点になったように思います。畳に腹ばいになって一生懸命にページを繰り、一日で一気に読んでしまったあの日のシーンを鮮明に覚えています」と綴っています。
 L中藤剛は、「2人の子供達に読み聞かせた童話、なかでも、かつさとし氏の本が好きです。自然環境の保護、人としての心得、相手への思いやりなど、人間として必要なものが蘊蓄ある表現で示されていて、今でも枕元に何冊かあります」とのこと。
 【青春時代の本】
 学生時代に読んだ本、石川達三の「青春の蹉跌」を挙げたのは、岸江広和幹事。「大変まずいことが起こった時、誰にも知られず自分だけで解決しようとせず、早い時点で一番信頼出来る人に打ち明け、協力を得ながら解決していくことが、蹉跌を未然に防ぐ一番の方法だと強く感じた」そうです。
 L飯田章は、亀井勝一朗「愛の無常について」、河合栄次郎「若者に与うる書」、さらにパスカルの「パンセ」や毛沢東の「矛盾論」を青春時代の本として挙げています。
 【「創造的人生の序曲」】
 L森伸生が、自著を挙げています。敬意を表して見出しに。三権分立を唱えた政治論、モンテスキューの「法の精神」も挙げています。
 【評論集・エッセイなど】
 L井阪彬祐は「愚すれば知」を、L伊藤啓一は、一世を風靡した本田勝一の「カナダ・エスキモー」を、L原田佳幸は、評論の神様と称された小林秀雄の「評論」を、それぞれ挙げています。
 「サムシング・グレートの思いに到達したい」とL永合寛が、村上和雄著「人生の暗号」を挙げ、日本人の生活原点(よくもわるくも)であるとL村山武久が、宮本常一著「忘れられた日本人」を挙げています。
 L浅井常生は「寝不足になった。次々に起こる事件に思わず引きずり込まれた」と宮部みゆき著「模倣犯」を挙げています。
 最後に私、久米宏毅は、古文の「徒然草」を挙げました。教科書に載っていた以外の段の多くに、深い洞察が刻まれています。実は、234段を全部現代語に訳して体系を組み直し、座右の書にしています。
 【番外】
"人に交わるに信をもってすべし。おのれ人を信じて、人も又おのれを信ず”L河村正美は、この福沢諭吉の言葉を座右の銘にしているとのことです。
                  (文責・L久米宏毅)