実施報告書

   

ごあいさつ


津市教育委員会
委員長
田中 彌
 昨年の11月から4回にわたって開催した親子歴史教室は、皆さんの住む町、津市の歴史について、自分の目で見て、そして体験することを中心にしたものだったと思います。
 1回目の埋蔵文化財センターでは、土器をくっつけたり、勾玉を実際に作ったり、古代人の衣装に袖を通したりして、その生活の一端に触れることができました。
 2回目は、一身田寺内町めぐりと伝統文化の茶道に挑戦するなど、屋外と屋内で動と静の体験をしていただきました。
 3回目は雪の降る中で津城跡を巡り、分部町の唐人さんの家と大門館では、津まつりのメインの出し物で伝統芸能でもある唐人踊りやしゃご馬を、実際の衣装を身につけて体験できたことは、きっと印象に残ったことと思います。
 そして、4回目の最終回は津市内の史跡をバスに乗ってぐるっと廻っていただきました。谷川士清や阿漕平次のことは学校でも聞いたことがあるかもしれませんがそれ以外にも、たくさんの史跡が津市内にあることがわかってもらえたでしょうか。
 今回の歴史教室の参加で、身近な歴史を自分の目で見て、また体験したことで自分たちの住む町への愛着と興味が増したのではないかと思います。これからもこの経験を生かして、自分の興味ある津の町の歴史について、より深く学んでいっていただければと願っています。
 さて今回、津ライオンズクラブの皆様方には、多忙なお仕事のかたわら、子どもたちの学習の機会を歴史教室の開催という形でご提供いただきまして、ありがとうございました。この開催にあたっては、教育委員会といたしましても全力でお手伝いさせていただきました。今後も、津市の未来を担う子どもたちのために、こうした協力体制で取り組むことができますよう、引き続きご支援をお願いし、歴史教室のお礼とさせていただきます。



津ライオンズクラブ
会長
赤塚高之
 皆さんようこそ津ライオンズクラブ郷土の親子歴史教室にご参加下さいました。
津ライオンズクラブは毎年のように青少年健全育成の為の事業を実施してきましたが、今年は、皆さんに郷土のことをもっと知って欲しいという思いから、この歴史教室を企画いたしました。
 古代から江戸時代まで、4回シリーズで開催いたしましたが、楽しんで貰えましたでしょうか?時間の都合上、津の歴史のほんの一部を学んでいただきましたがそれでも津には色々な歴史があることがわかったことと思います。この歴史教室に興味をもった人は、これからは自分でもっともっと津の歴史を勉強してください。
 この歴史教室を通じて皆さんにお話ししたかったことは、色々なことを体を使って楽しく体験して、その中から物事をやり遂げた時の喜びを味わって欲しいということ。又、興味をもって楽しく学ぶ姿勢を大切にして下さい。
 それからもう一つ、最初にお話ししたように、津の歴史を知ることによって津の町をもっと好きになって、これから皆さんが大きくなった時、津の町がにぎやかな町になるよう頑張って欲しいし、又、昔から伝わる文化も大切にして欲しいと思います。
 この歴史教室に参加したことが皆さんにとって意義のあるものであったと感じて頂ければ、主催者として大変嬉しく思います。
 終わりに、お手伝い頂いた学芸員の皆様に感謝いたすと共に、お父さん、お母さん、4回にわたりお付き合いをして頂きましてほんとうにありがとうございました。


第1回「津の古代生活体験」

日時:2003年11月22日(土) 9:00〜12:00 会場:津市埋蔵文化センター
指導:津市教育委員会学芸員


   

まずは想像力
〜 古代人の生活に想いを馳せる 〜

シリーズ全4回の津ライオンズクラブ「親子歴史教室」がスタートしました。
第1回は「津の古代生活体験」。津市埋蔵文化財センターを会場として、35組の親子に「勾玉 作り」や「火起こし」などの体験を中心とした古代史を学んでいただきました。

古代史では当時の生活が記録された文献は殆ど無いので、遺跡や出土物から学術的に推測 するしかありません。でも逆に言えば、そこには自由な想像が許されることにもなります。

何のために歴史を学ぶのかは人それぞれです。受験科目として利用されることも否定すべきで はないと思います。でも時には、語呂合わせする年号もないこんな時代の生活に想いを馳せ、勉 強疲れの頭を休めるのも良いのではないでしょうか。参加した子供達にとって、知識欲だけでなく 想像力が触発された教室となったなら、第1回は成功だったと思います。

将来、参加者の中から歴史学者となり、ユニークな古代史学説を展開する人が現れるようなこと があれば主催者冥利に尽きますね。例えば「銅鐸は古代丁半ばくちの壺だった」などと...
(何て貧困な発想なんだろう)
    

好調な出足

快晴ながら強風。寒い朝にも関わらず熱心な参加 者達が8時半から受付を開始。この日の参加者は35組を数えた。まずまずの出足か。でも冬はこれ からが本番。屋外移動の多い2回目以降が思いやられる。

手短な挨拶

赤塚会長の挨拶。「体験を通じて楽しい歴史教室にしてください。また歴史を学ぶことで津を好きになってください。そして将来皆さんが津の街をもっと活気あふれる街にしてください」と本企画にかける思いを述べる。寒さのせいか、いつになく手短な挨拶だった。

真剣な眼差し

学芸員から古代史に関する判りやすい説明を聴いたあと、埋蔵文化財センターの仕事や津市内に点在する遺跡を解説した18分間のビデオを視る。さすがに自ら応募してきただけあって、みんな真剣に聴き入っている。でも初回の緊張からか、質疑応答の時間は静かだった。これからかな。

身近な遺跡

資料室で展示品を見ながら、津市内の遺跡・出土物に関する説明を受ける。潮見が丘団地の池の谷古墳や高茶屋銅鐸など身近な地名に触れることで、古代史自体も急に身近なものに感じられる。

難解なパズル

元祖ジグソーパズル。「えっ、本物でこんなことして良いの?」。出土した土器の破片(何とレプリカではなく実物)を組み立てる作業を復元してみる。色や柄がなく、形だけで組み立てるのは至難の業。

今風なセンス

元祖陶芸教室。貝殻、よりひも、櫛、押し型などを用いて、土器(さすがにこれは実物ではなくレプリカ)に模様を付ける。子供達は意外にみんな上手い。今風なセンスが光る。

意外な苦労

勾玉キットを使って勾玉づくりに挑戦。ところがキリで穴を開けるのに一苦労。火起こし体験の前に火が起きてしまうんではないかと心配してしまう。こんな苦労の末に出来上がった勾玉は、どこにも売っていない今はやりの「オンリーワン」。記念にしてください。

不便な生活

力の加減が難しい火起こし。フーフー、キャーキャー、アレーッなどと言いながら楽しんでいる自分達を幸せと思いたい。古代人にとっては火が起こせなければ死活問題だったはず。

      
●スライド写真-1●
       

第2回 「一身田寺内町探検」

日時:2003年12月13日(土) 9:00〜12:00  会場:専修寺、一身田寺内町の館等
指導:寺内町ほっとガイド会、専修寺の皆様


感嘆・感激・感謝
〜 その名の通り宗教と生活が密着した街「寺内町」 〜

「親子歴史教室」シリーズ第2回『一身田寺内町探検』が開催されました。今回のメニューは大きく分けて以下の3本立てです。

その1:浄土真宗高田派本山『専修寺(せんじゅじ)』の御影堂「平成大修理」を見学。その規模の大きさと17世紀の建築技術に感嘆。

その2:高田青少年会館で「お手前教室」。「たけや」のお饅頭と抹茶の絶妙なマッチングに感激。
 
その3:専修寺を中心に発展した寺内町を探検。終始丁寧に説明してくれた「ほっとガイド」の皆様に感謝。
 
この一身田寺内町は、古くから専修寺を中心に環濠で守られ、寺と住民が一体化して発展してきた街。そのせいか街全体にどこか人の心を落ち着かせる空気があります。今回の探検では宗教が本来持っている価値を実感した気がしました。先祖の墓前に手を合わせると、幸せになれるよう見守ってくれそうな気がする。お正月に地元の神社を参拝すると、良い1年が過ごせそうな気がする。南米のサッカー選手が試合前に神に祈り、集中力を高める。我々一般的な市民にとって、宗教の価値はこうした精神安定剤的な効果以上でも以下でもありませんよね。
 
海の向こうでは、宗教を大義名分に戦争やテロを繰り返している人たちがいるけど、それって何かよく分かんないなあ…。
   

今日も好調な出足

快晴無風。でも流石に12月の朝ともなれば、やっぱり寒い。時節柄風邪でダウンして欠席するという連絡が、前日までに数件入った。それでも受付開始時間には多くの参加者がすでに待機状態。今回の参加者数は34組。

100年に一度の幸運

1666年に建立された専修寺御影堂は、50年に一度補修され、100年に一度、分解しての大改修が行われる。今回は後者に当たる。名付けて「平成大修理」。これを観ることが出来たのは僥倖と言える。

時代の鏡

17世紀の建築技術の結集とも言える「御影堂」。この改修風景を、21世紀の先端技術の結集とも言えるカメラ付き携帯電話で撮影する子供達。何やら象徴的な光景だった。

ぎこちなさはお互い様

岡田量博先生のご指導による「お手前教室」。神妙(今日の場合は「仏妙」か?)な顔で礼儀作法の指導を受ける子供達。緊張からか、ぎこちない動作に終始する。でも気にしなくて良い。お茶を運んでくるライオンズ会員達も、直前まで即席の指導を受けていたんだから。

それぞれのタイムスリップ

寺内町のレトロな街並みを散策。参加者父兄やライオンズ担当会員の中には、高田中学・高校の卒業生も多「おっ、懐かしい、この裏道。校則で通行禁止だったんだよなあ」などと、企画主旨から外れたタイムスリップを楽しんでいた。

ただより安いものはない

一身田寺内町の歴史を紹介したパネルやビデオで寺内町の全貌が判る「一身田寺内町の館」。入場は無料。また、ここでは「一身田寺内町案内ボランティア」の案内希望を受け付けている。これまた料金は無料。ぜひともご利用いただきたい。 

ご協力ありがとうございます@

お手前教室をサポートいただいた美女軍団は、岡田先生のお弟子さん達。親子合わせると約70名分のお茶を点てることになるため、別室は一大お茶工場と化していた。

ご協力ありがとうございますA

寺内町をご案内いただいたほっとガイドの皆様。丁寧な案内に御礼を申し上げたところ、「好きでやってますから」という言葉が返ってきたのは印象的だった。宗教と信者のちょっと良い関係をみることができたように思う

   

第3回 「津の城下町を歩く」

日時:2004年 1月17日(土) 9:00〜12:00  会場:津城跡、大門館等 
指導:椋本千江、津市教育委員会学芸員       
      分部町唐人踊り保存会、津しゃご馬保存会の皆様

私の城下町
〜 格子戸をくぐり抜け 見上げ・・・れば、雪 〜

「親子歴史教室」シリーズ第3回『津の城下町を歩く』が開催されました。新年初教室の今回は、前2回の快晴とは打って変わり、朝から降り続く雪の中での開催となりました。

1月17日といえば、1985年に阪神大震災の起きた日です。津ライオンズクラブの面々も、受付準備をしながら、「そう言えばあのときは着の身着のまま飛び出したなあ...」などと、それぞれの9年前を思い出していました。教室に先立ち、まずは未だ記憶も生々しい悲運の歴史に合掌。

受付開始前、悪天候の中での強行開催に動員を不安視していましたが、杞憂に終わりました。
参加者数は予想を大きく上回り、また、やむことのない雪の中での津城跡散策にもかかわらず、子供達は不平を漏らすことなく真剣に学芸員の説明に聴き入っていました。「蛍雪の功」は、蛍の光や窓辺に積もった雪の明るさを頼りに苦学をしたという故事ですが、雪にはその明るさ以外にも、人の集中力や向学心を高める何か特別な力が有るのかも知れませんね。

ご父兄の皆様も最後まで、笑顔で我慢強くお付き合いいただきました。ご苦労様でした。体調を崩されなかったことをお祈りしています。

むしろ最後まで「寒い、寒い」とぼやいていたのは、津ライオンズクラブの担当会員達でした。所詮、ライオンも猫科の動物。雪が降ったら、無理せず「炬燵で丸くなる」べきだったか。
   

雪にも負けず  

悪天候の中での強行開催。世間に蔓延するインフルエンザ。しかも今回の企画は主として津城下の散策。悪条件が重なり、参加者は半数以下と読んでいたが、最終的には約7割の29組が参加。失礼いたしました。

お得なお話  

津の歴史研究に関する第一人者・椋本千江先生による講演。津の街と藤堂藩の歴史について判りやすくお話しいただいた。先生の著書「藤堂藩のお殿様」が副読本として配られる特典付き。漫画や図解を駆使した同書は子供達にも大好評だった。

よさこいの源流  

津八幡宮の祭礼を起源とする「津祭り」の歴史をビデオ上映。現在の「よさこいソーラン」に受け継がれる創意工夫のDNAを感じ取ることが出来る。ちなみに本年9月11日から1ヶ月間、三重県立美術館で「まつり・祭・津まつり」展が開催されるらしい。
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日本庭園には雪が似合う  

津城跡にて藩校有造館の入徳門や石垣の築造技術を見学。江戸情緒あふれる庭園と雪の組み合わせは、時代劇のセットのよう。『忠臣蔵』が日本人の心を掴んで放さないのは、きっと討ち入りの夜が雪だったからだろう、などと本教室とは無関係なことを考えてしまう。

ちゃいなっちゃうがな  

分部町にある「分部町唐人踊資料館(唐人さんの家)」を訪ね、小菅雅司館長のお話を聴く。「唐人」というから中国人のことかと思いきや、往時は外国人全般のことをそう呼んだらしい。そう言えば子供のころ、白人はみんなアメリカ人だと思っていたなあ。関係ないか。

ダンスレッスン@  

県指定無形民俗文化財「唐人踊」を実体験。喜怒哀楽の面をかぶり、江戸時代の朝鮮通信使を模したという衣装を身にまとう。その仰々しい身なりとは裏腹に、踊りはダイナミック。「唐人さんの家」のホームページでは、その動画を観ることができる。 
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ダンスレッスンA  

市指定無形文化財「しゃご馬」を実体験。ライオンズ会員からは「子供のころ怖くて泣いた」という声も聞かれた。その迫力、衣装・小道具の妙なリアルさは、さもありなんと思わせる。でもいざ演じる側に回った子供達は楽しそうにしていたので一安心。

お宝拝見  

名家・杉田家のお宝を拝見させていただく。火縄銃、藤堂家家紋入りの矢筒、古銭、昭和初期の電話など。子供達は手にとって「わあ重い」などと大喜び。つくづく電話は小型化・軽量化して便利になったものだと感心する。でも銃はこのまま重くて不便なままで良かったのに。

       
●スライド写真-3●
       


第4回 「津の史跡ミステリーバスツアー」


日時:2004年 2月14日(土) 9:00〜14:30  会場:谷川士清旧宅、忠盛塚等 
指導:津市教育委員会学芸員


ミステリー・バレンタイン
〜 ところで、何が「ミステリー」? 〜

「親子歴史教室」シリーズ第4回『津の史跡ミステリーバスツアー』は、シリーズ最終回に相応しく4月中旬なみの陽気の中で開催されました。

「ミステリーバスツアー」という怪しげなタイトルから、みなさんはどのような内容を想像されるのでしょうか?バスの中で殺人事件が起きて、犯人は松尾嘉代、刑事は片岡鶴太郎、弁護士は小林桂樹、検事は真野梓、一部始終を目撃しているのが市原悦子、などというストーリーを想像された方、サスペンスドラマの観すぎですよー。しかもいろんなドラマがごちゃ混ぜになってますよー。 

まあ結局のところ、「参加者はぎりぎりまで行き先を知らされない」ということをもって「ミステリー」としていただけだったのですが、受付時に資料をお渡ししているので、行き先の半分くらいはバレバレでしたね。バレンタインデーだけにチョコっと大袈裟な表現をさせていただきました。お許しく ださい。

さて親子歴史教室は今回がシリーズ最終回です。いかがでしたか。京都や奈良のように歴史的建造物がふんだんにあるわけではないけど、津の歴史も掘り下げてみれば意外に面白いものでしょう。今回のシリーズに関するご意見・ご感想をお寄せ下さい。リクエストが多い場合はシリーズ再開も考えています。

最後にして最多参加者

参加者は先細りするという予想だったが、最終回の今回が最多の36組。@「ミステリー」という言葉の魅力か?A昼食付きに惹かれたのか?Bただ単に天気が良かったからか?正解が@でないことだけは確かだ。

ミステリーその1: 家系の謎

我が国最初の50音配列による国語辞典「和訓栞」の著者、谷川士清の旧宅を訪ねる。士清と書いて「ことすが」と読むらしい。ちなみに士清の父は義章(よしふみ)、子は士逸(ことはや)、孫は士行(ことつら)。難読の家系だ。国語辞典作るような人なら、家族の名前くらい読みやすくしてほしい。

ミステリーその2: 残されたメモ

谷川神社内の「反古塚(ほごづか)」と、お隣・福蔵寺にある士清の墓所を訪ねる。「反古」とはメモ書きのこと。自分の学説が後世に誤って伝えられないように、この碑の下に埋められている。小学生が卒業時に埋めるタイムカプセルの元祖みたいなものか?

ミステリーその3: 平氏発祥伝説

伊賀街道を西へ。平氏発祥伝説地、平忠盛(清盛の父)誕生の地とされる「忠盛塚」を訪ねる。東京大手町にある有名な「平将門首塚」のように、おどろおどろしくもなく、また清盛ほどメジャーでもない忠盛であるあたりが、津らしくて好感が持てる。

ミステリーその4: 消えた霊気

忠盛塚から歩いて5分。団地の一角に坂本山古墳群の一部が公園として整備されている。見晴らしの良い小高い丘にはベンチもあり、お墓といった雰囲気など微塵もない。天気の良さも手伝って、どこかピクニック気分。5世紀初頭という古墳。ここまで古いと霊気も消えてしまうのか。

ミステリーその5: こだわりの一文字

津市の外れから中心街へ移動。藤堂家の菩提寺「寒松院」を訪ねる。寒松院は高虎の院号。墓碑を見ると、2代「高次」・3代「高久」と20人以上に渡り、名前に「高」の字がつく。引率していたライオンズ会員の中にはこの日以来、「高」血圧や「高」脂血症に悩まされる者がいるらしい。ただの偶然か。

ミステリーその6: 海に沈んだ港町

約500年前、明応の大地震で壊滅したと言われる安濃津の港町。当時の土器が未だに発見される阿漕浦遺跡を散策。実際子供達は700〜800年前と鑑定される土器片を発見して大喜び。でも学芸員から「記念に持ち帰って良い」と言われたのは意外。歴史的大発見じゃなかったのか。

ミステリーその7: 動機・遺留品

「阿漕平治」の霊を祀った「阿漕塚」。禁漁区だったにもかかわらず、病の母に食べさせるために密漁を犯し、処刑された平治。密漁が露呈したのは置き忘れた名前入りの笠だったという物語。親孝行者の泣かせるお話か、如何なる理由があろうと違法行為は許されないという教訓か。

   

    

感想文

参加された方々からお寄せいただいた感想文です。
※氏名のアイウエオ順で掲載させていただきました。

 私は4回参加した中で一番印象に残ったのは、第1回の火おこし体験や土器をパズルのようにくっつけたりしたことです。
 火おこしは、なかなか火がつかなくて昔の人はたいへんだったんだなあと思いました。
 最後に4回の間お世話にらったライオンズクラブのみなさんありがとうございました。4回ともとても楽しかったし、津市の昔のことがわかってきたので今回参加できなかった人たちが参加できるように来年もしてほしいと思いました。(小田真由美)

  

 ぼくが一番おもしろかったのは、一回目のまがだま作りでした。理由はみんなが楽しんでいて、ぼくもおもしろかったし、めずらしい体験ができたからよかったです。
 ミステリーツアーは、海に行ってぼくも土器をひろうことができました。こんなに身近なところに土器があるなんて、とてもおどろきました。また、こういう体験の教室に参加したいです。(小菅真之介)

  

 私達親子3人は津市のことをもっとよく知ろうと、この教室に参加しました。
 私は第3回の時にいただいた津の歴史の本を読んでお市の方の子供3人が津市に8年間も住んでいたと知りビックリしました。私は「としいえとまつ」をいうドラマをすっと見ていたので、あの人達と自分の住んでいる津の町とがかかわり合っていたことをうれしく思いました。けっこう津ってやるじゃん!
 ライオンズクラブのみな様、本当にありがとうございました。(中田弥生)

  

 とう人おどり、まが玉作り、お茶のお手まえ、土器のかけら集めなど、体験した事が一番思い出に残りました。
 それから、わたしは谷川士清の勉強を丁度したところだったので、士清の家や反古塚を見ることが出来てうれしかったです。
 とう人おどりは実さいおどってみて、こんなに大変なおどりなのかと思いビックリしました。それから、まが玉は、きれいに出来たので出かける時はつけています。
 こんなにいろいろ、ありがとうございました。(中田さくら)

  

 今回歴史教室に参加して、一番印象に残ったことは、第一回のまが玉作りでした。
 まが玉のことは、本を読んだりして知っていましたけれど、実際に実物を見たことがなかったので、勉強になりました。
 まが玉作りは、形を知っていたので簡単そうに思えたけれど、実際にやってみると、うまくけずれなくて思いどおりの形にならなくて、難しかったです。楽しい体験ができてよかったです。ありがとうございました。(藤井智章)

  

 私は、この歴史教室に参加して今までしらなかったことを学べて良かったです。
 特に、1回目のまがたま作りが楽しかったです。火おこしはやったことがなかったので、いい経験になりました。
 ありがとうございました。(茂古沼さち)

  

 ぼくは、この親子歴史教室に入って良かったことが二つあります。一つは、自分自身がいろんな体験をしながら楽しくいろんなことを学べたということです。もう一つは、たくさんのおじさんやおばさん達が案内や説明をしてくれたことです。ぼく達が楽しめたのもいろんな人が支えてくれていたからだと思います。
 一番おもしろかったのは、寺内町見学でした。古くからある家などを見学しながら、散歩できたからです。(山口正洋)

  

 ぼくは、まが玉作りと、バスツアーが特におもしろかったです。まが玉作りは、たまたま、同じじゅくの友だちと会ったのでとてもうっれしかったし、まが玉を何回もこすって、ピカピカにみがきあげて、とても、上手にできたと思ったので楽しかったです。
 バスツアーでは、大きなたかとらさんのおはかにとてもびっくりして、墓石が表すのは、空、風、火、水、地で、ぼくのなくなったおじいちゃんと同じはかの形でとてもおどろきました。(山下諒也)

  

 拳斗が苦手な歴史物を勉強するチャンスだと思い最初は嫌がっていたのも最終日のミステリーバスツアーに興味を持ち始め参加させて頂く事になりました。埋蔵センターでの古代生活の体験や専修寺の御影堂修復工事の見学、お手前での行儀作法を教えて頂き又唐人踊り、しゃご馬でのいろいろな体験して子供は大喜びでした。2月14日のミステリーバスツアーは楽しみにしています。津ライオンズクラブ、教育委員会、学芸員の皆様ありがとうございました。(和賀美枝子)

  

 第4回目の親子歴史教室が終わった時点で感じた事は第1回目を欠席した事が残念に思いました。第2回高田専修寺修理工事は次の工事の時には見れないから貴重な修理現場を見れたからうれしかったです。第3回目の時は雪が降っているから行きたくなかったけどせっかくだったから行きました。外にでると寒かったです。しゃご馬のいしょうを着るのは、むずかしかったです。しゃご馬は重たかったです。またあれば参加したいです。ありがとうございました。(綿井伸太郎)

  

 第三回目おしろのまわりを見学で石にほってある形をさがすのがおもしろかった。
 実際に石にほっている人たちのすがたが目にうかんできそうでした。
 火なわじゅうを持ってかまえてみるとすごく重たかったです。自分がこのじゅうを持って戦ったら、すぐに降参しそうです。第4回目のバス旅行のいせきさがしが一番おもしろかったです。こんなにすぐにさがせるなんてびっくりしました。ライオンズクラブのみなさんありがとうございました。(綿井裕次朗)

  

☆ ご協力いただいた方々(敬称略)

 歴史研究家/ 竹西 宗夫 ※元津市図書館長
 歴史研究家/ 椋本 千江 ※「藤堂藩のお殿様」著者
 裏千家正教授 /岡田 量博
 津市学芸員 /中村 光司・ 松尾 篤 ・村木 一弥 ・米山 浩之・ 藤田 充子 ・園田 純子

 専修寺のみなさま
 寺内町ホットガイド会のみなさま

 分部町唐人踊り保存会のみなさま
 津しゃご馬保存会のみなさま

★ 津ライオンズクラブ組織表
 会 長/ 赤塚 高之
 実行委員長/ 阿部 博之
 副実行委員長/ 野田 洋一 ・岸江 広和
 会 計 /浅井 常生・ 長谷 茂
 企 画/ 平野 忠良・ 寺崎 清彦・ 堀 敬一
 渉 外 /橋本 正治・ 安藤 善康 ・井出 雅六・ 伊藤 雅朗 ・村田 彰久
 進 行/ 稲畑 芳美・ 大谷 利夫・ 高野 元良・ 宮木 康光・ 鈴木 周二
 受 付/ 山路 行雄 ・菊山三千郎・ 飯沼 昭典 ・繁田 義久
 記録・教材 /長谷川 信 ・中村 豊久 ・長谷川康弘
 PR・写真 /平澤 利之・ 橋爪 俊裕 ・加藤 徹夫